胸を撫で下ろしながらも打ち砕かれるその時に備えて具える

「おー。君が菜々瀬様か」
シャッターを開いて真っ先に限界に飛び込んで来たのは一見40代金後半ぐらいのやたらとインティメートな傾向の起こる面談官です。
もみあげから顎の先まで整然と蓄えられた髭が必ず幹部らしき。
「待っていたよ。君は大丈夫、新聞紙買い物を続けていたんだっけ?」
「えーっと、あ、高。差し出がましくも、過去の通りだ」
我々はあからさまに驚いた。こんな是認的面談が行われるとは思ってもみなかったからです。
なんとなく、我々は今まで余計な気苦労をしていたことがバカバカしくなった。
こんなことなら一層短く動けばよかったと。
「5階層か。いや、著しい……。最近は3階層も途切れる未成年がほとんどの中でよく——」
どうもファイナル面談に至った粗筋は私の実績に起こるらしき。
複数の仕事場を転々とすることなく、ひとつに絞って頑張ったのが琴線に触れたらしき。
新聞紙買い物の面談のタイミング、我々を待ち受けていたのは否定的な調査官だった。
おんなじ面談でもこんなにも迎合できる売り物なのだろうかと疑心暗鬼になって仕舞う。
しかし、どこかで梯子をなくすような核心を突いた疑問が起こるに開きない。
我々は、感激しながらも緊張していた。http://www.reelbadarabs.org/net-okane.html